『囀る鳥は羽ばたかない』レビュー|自分という鳥籠の中で生きるのか空へ羽ばたくのか

BL

あ〜〜〜、もうね。これは読んだ瞬間に心がぐちゃぐちゃになるやつ。
「囀る鳥は羽ばたかない」、ヨネダコウ先生の代表作にして、BL界の金字塔。
しかも映画化までされてるのよ。わたし、DVD買おうとしたら時すでに遅し。売り切れで絶望したわ…。


あらすじ(ネタバレなし)

主人公・矢代。表では組の若頭として冷静沈着、裏ではどうしようもなく快楽主義。
男も女もイケるドMで、愛情なんて信じちゃいないタイプ。
そこに現れるのが、無口で真面目な部下・百目鬼(どうめき)。
過去にトラウマを抱えた二人が、言葉少なに少しずつ近づいていく…そんな静かな、でも確実に心をえぐってくる物語。


感想レビュー

最初読んだとき、「ヨネダコウって人間の“痛み”描かせたら世界一じゃない?」って思ったの。
BLって枠を超えて、“人間の愛の欠損と埋め合い”を描いてる。
矢代があんなに壊れてるのに、百目鬼の前では少しずつ変わっていくのがもう泣けるの。
しかもあの主題歌『モラトリアム』(Omoinotake)、反則よ。
歌詞が作品の世界観そのまんまで、「愛したいのに、愛し方がわからない」って感じ。
心の奥をぐっと掴まれて離してくれない。


お気に入りメンズ紹介(ゲイ目線)

もう、これは文句なしで百目鬼(どうめき)推しです!
あのガタイ、あの腕、あの無口さ、そして時折見せる優しさ。
「優しく抱かれたい…でもちょっと乱暴でもいいの…」ってなるのよ。
寡黙で誠実、でも一度スイッチ入ると野獣モード。
ギャップの化身。あれはもう理想の男の原型。


まとめ

『囀る鳥は羽ばたかない』は、恋愛というよりも魂の触れ合いを描いた作品。
矢代と百目鬼の関係がどうなるのか、まだ続いてるから今後も目が離せない。
BL好きじゃなくても、この作品は一読の価値あり。
生々しくて痛いけど、それがまた美しいのよ。


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