異世界転生って、最近もう飽和気味じゃない?──なんて思ってたそこのあなた。
でもね、この『戦国小町苦労譚 農耕戯画』はひと味ちがうのよ。
トラックに轢かれて転移、みたいなテンプレ展開から始まるのに、
気づけば「米作り」「畑の開墾」「戦国武将との交渉」……って、もう生活ガチ勢。
推しメンがいなくても、この作品、妙に癖になるの。
あらすじ(ネタバレなし)
現代日本の農業女子・綾小路静子が交通事故に巻き込まれ、
気づいたら戦国時代のど真ん中に!
「スマホもトラクターもないとかマジか…」な状況で、
持ち前の農業知識を駆使して生き延びることに。
戦国武将たちと出会い、
農業の力で人々の暮らしを変えていく姿が、まさに“知識で世界を変える”って感じ。
感想レビュー
いや〜〜、農業モノの異世界って、こんなに熱かったのね!
静子ちゃんが戦国の世で「堆肥の配合が〜」とか真剣に語ってるの、
最初は地味かと思いきや、
気づけば「戦場よりも畑が熱い!」状態に。
そして戦国時代の人々のリアクションがまたリアル。
「麦が二毛作!?」「魚を肥料に!?」って、
現代人ならスルーする話題にいちいち驚くのがかわいい。
時代考証が丁寧で、
“知識チート”なのに説得力があるのも良いポイント。
なにより、
異世界バトル系に疲れた人にとっては、
この「生活の延長線上の異世界」がぴったり癒し枠。
ぬるっと読めて、ちょっと笑えて、
時々「生きるって尊いわ…」ってなるの。
お気に入りメンズ紹介(ゲイ目線)
正直ね、この作品は“推しメン”というより“推し姿勢”なのよ。
静子ちゃんの周りにいる男たち、みんな実直で、時に不器用で、でもちゃんと筋が通ってる。
特に印象的なのは、静子の知恵を侮らず、まっすぐ受け止める男たちの誠実さ。
地位も時代も関係なく、「すげぇもんはすげぇ」って素直に認めるの、あれ、結構グッとくるのよね。
あとね、戦乱の世でも“人を活かすこと”を考えてる姿勢がたまらないの。
力や名声じゃなく、未来をどう残すか──そのビジョンに共鳴して、静子ちゃんを支える。
そういう男たちの背中って、妙に色っぽいのよ。
もう“萌え”というより、“敬愛”。心で抱くタイプの恋。
まとめ
『戦国小町苦労譚 農耕戯画』は、
「異世界×農業×知識×生活力」という新しいベクトルの異世界譚。
ド派手な魔法もチートスキルもないけれど、
“地に足のついた生き方”がここにある。
「転生したら畑耕してた」って、
一見地味だけど、実はめちゃくちゃドラマチックなの。
歴史モノ好きにも、スローライフ好きにもおすすめ!

