『栽培チートで最強菜園~え、ただの家庭菜園ですけど?~』レビュー|その畑、もはや国家戦力です

漫画

どうも、ぬる読み.blogです。

今回ぬるっと読んでいくのは、
**『栽培チートで最強菜園~え、ただの家庭菜園ですけど?~』**です。

タイトルの時点で、もう全部言ってるようで何も言ってないのよね。
「栽培チート」なの?
「最強菜園」なの?
「ただの家庭菜園」なの?
どれなのよ、野菜の自己主張が強すぎるわ。

でも読んでみると、これがまさにタイトル通り。
冒険者になりたかった主人公が、まさかの「家庭菜園」というギフトを授かるところから始まる、ほのぼの系の生産チートファンタジーです。

私、生産系の異世界ものが好きなんですよ。
剣でズバズバ、魔法でドカーンもいいんだけど、畑を耕して、できることが増えて、暮らしが豊かになって、周りの人が助かっていく感じ。
あの「生活レベルがじわじわ上がっていく気持ちよさ」がたまらないの。

夏に麦茶のポットが満タンだと安心する、あの感じ。
冷蔵庫に卵と納豆があると「まあ今日も生きられるわね」って思う、あの感じ。
この漫画には、そういう生活の幸福感がファンタジー味で詰まっています。

ただし、この家庭菜園、普通ではありません。
野菜が育つだけじゃない。
肉も魚も鉱石も、なんならゴーレムまで出てくる。
もう家庭菜園というより、総合商社。
いや、ちょっとした防衛省。

あらすじ(ネタバレなし)

主人公は、村に暮らす青年・ジオ。

ジオは幼いころから冒険者に憧れていました。
剣を振り、魔物を倒し、仲間と旅をして名を上げる。
そんなキラキラした未来を思い描いていたわけです。

ところが、15歳の成人の日に授かったギフトは、まさかの**「家庭菜園」**。

冒険者を目指していた若者に家庭菜園。
これはつらい。
本人からしたら、勇者の剣を期待してガチャを回したら、土とジョウロが出てきたようなものです。

でも、この「家庭菜園」ギフトが、実はとんでもない性能を秘めていました。

庭でギフトを使ってみると、みずみずしい野菜が一瞬で育つ。
そこからさらに、肉や魚、鉱石、便利なものまで次々と生み出せるようになっていきます。

「え、ただの家庭菜園ですけど?」と本人は言うけれど、周りから見たら全然ただの家庭菜園じゃない。
家庭菜園の顔をした、最強万能生産チートです。

ジオは妹のセナや幼なじみのシーファたちと一緒に、菜園を中心にしたおいしくてにぎやかな日々を送っていきます。
バトルもあるし、成長もあるし、料理もある。
でも作品全体の空気はあくまで明るく、ほのぼの。

血で血を洗う異世界ではなく、野菜を洗って食卓に並べるタイプの異世界です。
平和。
でも畑は強い。

感想レビュー

まず、この作品の一番の魅力は、やっぱり生産系チートの気持ちよさです。

最初は「家庭菜園」という一見地味なギフトから始まるのに、読んでいくうちに、できることがどんどん増えていきます。
野菜ができる。
おいしいものが増える。
人の役に立つ。
生活が豊かになる。
仲間が増える。
そして気づいたら、畑のスケールがだいぶおかしなことになる。

この「小さな庭から始まって、いつの間にか世界が広がっていく感じ」がいいのよ。

異世界ものって、強さの見せ方がいろいろありますよね。
剣が強い。
魔法が強い。
鑑定スキルが強い。
収納スキルが便利すぎる。
そして本作は、畑が強い。

畑が強いって何?
冷静に考えると意味がわからないんだけど、読んでいると自然に「まあ、家庭菜園なら仕方ないか」って思えてくるのが怖いところです。
脳がすでに栽培されている。

ジオは、いわゆる俺TUEEE系の主人公ではあるんだけど、ギラギラした感じではありません。
本人が「最強になってやる!」と野心むき出しで突っ走るというより、目の前の人のために菜園を使っていくタイプ。
だから読後感がかなりやさしいです。

それに、料理や食材が出てくる場面も楽しい。
おいしいものがある漫画って、それだけで幸せ度が上がるのよね。
深夜に読むと危険です。
こちらの胃袋が勝手に会議を始めます。
議題は「今から何か食べるかどうか」。
結論はだいたい負けです。

そして、セナやシーファたちとの関係も明るくて読みやすい。
妹のセナは元気でかわいく、ジオとのやり取りもテンポがいい。
シーファとの距離感も、ほのぼのしたラブコメ感があって、作品全体のやわらかい空気に合っています。

重すぎる展開や、心を削ってくるタイプのドロドロは少なめ。
もちろんバトルやトラブルはありますが、基本は「おいしい」「楽しい」「なんか畑がすごい」で進んでいくので、疲れている日に読むのにちょうどいい作品です。

会社でExcelが固まった日。
メールのCCが増えすぎて誰が何を見てるかわからない日。
コンビニで買ったプリンのスプーンを入れ忘れられた日。
そういう日に読むと、畑のやさしさが沁みます。

そして、完結しているのも個人的にはありがたいところ。
8巻で完結なので、長すぎず、でも物足りなすぎず、さらっと最後まで読めます。
寂しさはあります。
もっとジオたちの菜園生活を見ていたかった気持ちもあります。
でも、だらだら続きすぎず、ほのぼのとした余韻で読み切れるのはかなり良いです。

お気に入りメンズ紹介(ゲイ目線)

さて、ここがぬる読み.blog的には重要です。
お気に入りメンズ紹介のお時間です。

……なんですが。

正直に言います。
この作品、私のタイプど真ん中のイケオジはほぼ出てきません。

いや、0.01mmくらいはいた気もします。コンドームの薄さくらいのモブ感で。
そこは惜しい。非常に惜しい。

これは由々しき事態です。
畑から肉も魚も鉱石もゴーレムも生えるなら、ついでに髭の似合う包容力おじさんも生えてきてほしかった。
なぜそこを栽培しないの。
品種改良して。お願い。

ただ、本作は少年マンガ寄りの明るいファンタジーなので、そこを求めすぎる作品ではないのも事実。
イケオジを探しに読むというより、ジオの素直さや、周囲とのにぎやかな関係性を楽しむ作品です。

そのうえで推すなら、やっぱり主人公のジオ

ジオは派手な色気で押してくるタイプではありません。
でも、穏やかで人がよくて、ちゃんと周りを見ている。
こういう男子、年齢を重ねるとじわじわ効いてくるのよ。

若いころは「影のある男が好き」とか「危険な香りがする人に惹かれる」とか言いがちだけど、大人になるとね、
「ちゃんと食べさせてくれる人」
「生活を整えてくれる人」
「野菜を育てられる人」
このへんの価値が爆上がりします。

ジオ、将来かなりいい男になると思うの。
だって生活力がある。
しかもチート級。
冷蔵庫の中身を無限に補充できる男なんて、現実にいたら争奪戦です。

あと、セナの兄としてのジオもいい。
妹との掛け合いが自然で、嫌味がない。
強さをひけらかすよりも、周りを守ったり助けたりする方向に使うところが好感度高めです。

ただし、何度でも言います。
イケオジは足りない。
圧倒的に足りない。

完結までに「渋い農業ギルド長」とか「無骨な元騎士の市場のおじさん」とか「髭あり料理人おじさま」とか、もう少し栽培してほしかった。
畑ならいけたはずよ。
根菜の隣でイケオジも育ててほしかったわ。

まとめ

『栽培チートで最強菜園~え、ただの家庭菜園ですけど?~』は、ほのぼのした生産系異世界ファンタジーが好きな人におすすめの作品です。

冒険者になれなかった主人公が、一見地味な「家庭菜園」ギフトを使って、どんどん生活を豊かにしていく。
その過程がテンポよく、明るく、読みやすいです。

特におすすめしたいのは、こんな人です。

  • 生産系・スローライフ系の異世界ものが好き
  • チート能力で生活が豊かになる展開が好き
  • 料理や食材が出てくる漫画が好き
  • 重すぎないファンタジーを読みたい
  • 完結済み作品をさらっと読みたい
  • ほのぼのしつつ、ちょっとバトルも欲しい

逆に、濃厚な恋愛や重厚な人間ドラマ、イケオジ大量発生を期待すると、ちょっと方向性は違います。
そこは注意です。
イケオジはほぼ畑に埋まっていません。
私も探しました。掘りました。でも出ませんでした。

でも、作品としてはかなり読みやすく、完結まで気持ちよく楽しめる一本です。
「今日は血しぶきより味噌汁が欲しい」
「国盗りよりも家庭菜園が見たい」
「戦争よりも収穫祭がいい」
そんな日にぴったり。

8巻で完結しているので、週末にお茶でも飲みながら一気読みするのもおすすめです。
できればお茶菓子も用意してください。
この漫画、読んでるとお腹が空きます。

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